遊び方

『フレンチ・タロット(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!

くり坊

『フレンチ・タロット(French Tarot)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!

フレンチ・タロット(French Tarot)とは?

フレンチ・タロットは、1人の宣言者(テイカー)が3人の対戦相手チームに挑む、フランス伝統のトリックテイキングゲームです。

ボードゲームの基本情報
タイトル フレンチ・タロット(French Tarot)
プレイ人数 3 - 5 人
プレイ時間 25 分
ゲームデザイナー (Uncredited)
複雑さ 3
戦略 3
3
やり取り 1

※画像・基本情報は ボードゲームアリーナ公式HP より

フレンチ・タロットは、フランスで過去50年にわたって最も人気のあるカードゲームの一つとして広く親しまれてきた作品です。家庭での娯楽はもちろん、クラブ活動や地域・全国トーナメントでも活発にプレイされており、フランス・タロット連盟という公式組織まで存在します。

カナダのフランス語圏でも広く遊ばれています。78枚の専用タロットカードを使い、1人の「ディクレアラー(宣言者)」が3人の相手チームと戦う非対称な構造が特徴で、ビッドでリスクを取り、トリックで得点を稼ぐという緊張感のあるゲームを楽しめます。

こんな方におすすめ!
  • トリックテイキング系のカードゲームが好きな方
  • 1対多の非対称な戦いで緊張感のあるプレイを味わいたい方
  • フランスの伝統文化のカードゲームを楽しみたい方
はり坊
はり坊

フレンチ・タロットは「ビッドでどれだけリスクを取るか」という心理戦を楽しめるトリックテイキングゲームです。

宣言を行うと1対3で戦いを行いますが、勝利すると一気に得点を獲得できます。手札の状態を確認しつつ、リスクを考えながらプレイするヒリヒリ感を楽しめるので、ぜひ遊んでみてください!

フレンチ・タロット(French Tarot)の遊び方

ゲームの目的

このゲームの目的は、ディクレアラー(宣言者)が宣言したビッドに応じた得点を、トリックを取って条件を達成し、得点を獲得することです。

毎ラウンド1人のプレイヤーがビッドを行い「ディクレアラー」となります。ディクレアラーは1対3でトリックテイキングを行い、手に入れたトリックのカード点数合計が自分の持つ「ウドレ」の枚数に応じた目標値に達すれば勝利です。

ビッドの種類によってスコアの倍率が変わるため、高いビッドを宣言するほど大きく勝てる一方で、失敗したときの失点も大きくなります。

ゲームの準備

内容物

タロットカード:78枚
・通常スート(ダイヤ・ハート・スペード・クラブ):各14枚(計56枚)
・切り札:21枚(21〜1の番号付き)
・エクスキューズ:1枚

準備

ディーラーの決定
最初のディーラーはランダムで決定します。以降は反時計回りに交代します。
(このゲームは全体的に反時計回りで進行します)
カードのシャッフルとカット
ディーラーの向かいのプレイヤーがシャッフルし、ディーラーの左隣のプレイヤーがカットします。
カードの配布
4人プレイでは、各プレイヤーに3枚ずつカードを配っていき、で合計18枚を配ります。
配布中に6枚を表向きにせず中央に伏せて置きます。
これは「シエン」と呼ばれます。
※シアンのカードは1枚ずつ任意のタイミングで配ることができますが、最初の3枚と最後の3枚はシアンに入れてはいけません。
手札の確認
いずれかのプレイヤーが切り札1『プチ』だけを持ち、他の切り札もエクスキューズも持っていない場合、直ちに宣言して手を流して手札を配り直します(次のディーラーが配り直します)。
最初の画面は以下のようになります。

ゲームの流れ

各ラウンドは「ビッド(入札)→ディスカード(捨て札)→トリックテイキング(カードプレイ)」の順で進みます。

ビッド何のビッドで宣言するかを全員が決める
手札を交換シエンを公開し、ディクレアラーが手札を交換する
トリックテイキング18トリックのトリックテイキングを行う
得点計算カード点数を数え、得点の受け渡しを行う

1. ビッド

ディーラーの右隣から反時計回りに、各プレイヤーが1回だけ『ビッドの宣言』もしくは『パス』を選択します。

宣言のルール

既に誰かがビッドの宣言している場合、後続のプレイヤーはそれより高いビッドの宣言パスのみ選択できます。
全員がパスした場合、手札を配り直して次のディーラーに交代します。

ビッドの種類

ビッドの種類は以下の通りで、下にいくほど高いビッドになります。

ビッド内容倍率
プリーズシエンを使って手を補強できる×1
ガルドプリーズと同じだが、ビッドとしての強さはプリーズより上×2
ガルド・サンシエンは誰も見ないが、シエンのカード点数はテイカーのトリックに加算される×4
ガルド・コントレシエンは誰も見ず、シエンのカード点数は相手チームのトリックに加算される×6

最も高いビッドをしたプレイヤーがディクレアラー(宣言者)となり、残りの3人がディフェンダーチームとなります。

2. 手札を交換

ビットの宣言が『プリーズ』または『ガルド』の場合、シエンのカード6枚を全員に見えるように公開します。

その後、ディクレアラーはシエンのカードを全て自分の手札に加えた後、6枚を伏せて捨て札にします。(※捨て札にしたカードは、ディクレアラーが獲得したトリックとなります)

捨て札のルール

捨て札は以下のカードは捨てることはできません。

切り札(1~21)は捨てられない
R(ルワ)は捨てられない
エクスキューズは捨てられない

※上記ルールを守れない場合のみ、やむを得ず切り札を捨てることができます(ただし「ウドレ(切り札1、切り札21、)」は絶対に捨て不可)。切り札を捨てる場合は全員に公開しなければなりません。

ガルド・サンまたはガルド・コントレの場合

シアンは誰も確認せず、交換も行われません

(ただし点数はビッドの条件に従って処理されます)

スラム宣言

ディクレアラーは「スラム」の宣言をすることができます。
「スラム」は、「トリックをすべて勝つ」という宣言です。

スラムを宣言して、全てのトリックを勝った場合は400点のボーナスを得られますが、失敗した場合は-200点となります。

スラム宣言をせずにスラムを達成した場合でも200点のボーナスがあります。

3. トリックテイキング

ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のトリックにカードをリードします。
以降はトリックの勝者が次のリードを行います。

もし、スラム宣言が行われている場合、ディレクアラーがリードプレイヤーとなります。

トリックテイキングの流れ

リードカードを出す
リードプレイヤーは手札から好きなカードを出します。
(このカードをリードカードと呼びます)
他のプレイヤーも順番にカードを出す
他のプレイヤーもリードカードを同じスートのカードを1枚ずつ出します。
同じスートのカードが無い場合は、好きなカードで出します。
勝者を決定する
リードカードのスートの中で、最も強いカードを配置したプレイヤーがトリックの勝者となり、場に出されたカードを全て獲得します。
リードプレイヤーを変更する
トリックの勝者が次のリードプレイヤーとなり、次のトリックを開始します。

切り札の追い越しルール
切り札を出さなければならない場面では、すでに出ている最高の切り札より強い切り札を持っていれば、必ずそれ以上の切り札を出す必要があります。

より強い切り札がない場合は、どんな切り札でも出すことができます。(トリックを取れなくても切り札を出す義務があります)

トリック勝者の確認方法

トリックは以下の方法で勝者を決定します。

勝者の決定方法

切り札カードが出されている場合
切り札カードの中で最も強いカードを出したプレイヤーが勝利
切り札カードが出されていない場合
リードカードのスートの中で最も強いカードを出したプレイヤーが勝利

カードの強さ

切り札カード
エクスキューズ以外は、数字の大きいカードが強いカードです。
スートカード
(弱)1<2<3…<9<10<V<C<D<R(強)

エクスキューズの特殊ルール

エクスキューズは非常に特殊なカードで、以下のルールが適用されます。

エクスキューズを持っている場合、任意のトリックに出すことができます(フォロースートの義務を無視できる)。
エクスキューズは原則としてトリックに勝てません
(例外あり)
エクスキューズをリードした場合、2番目に出したプレイヤーの任意のカードが「リードスート」として扱われます。
エクスキューズは必ず出したチームのトリックに加わります。もし出したチームと異なるチームがトリックを勝利した場合、エクスキューズを受け取り、代わりに0.5点カード1枚を相手チームに渡します。
最後のトリックにエクスキューズを出した場合は例外で、トリックを取ったチームがエクスキューズも取得します。

超レアケース
一方のチームが最後の1トリックを残してすべてのトリックを取っている状態で、最後のトリックにエクスキューズをリードすると、エクスキューズが唯一の例外としてトリックを勝ちます。

ボーナス

ゲーム中・終了時にいくつかのボーナス点が得られます。
ビッドの勝敗に直接影響しないカード点数とは別の追加の得点となります。

ポワニ切り札枚数ボーナス
プチ・オ・ブ最終トリックボーナス
スラム全トリック獲得ボーナス

ポワニ:切り札枚数ボーナス

プレイヤーが切り札を一定枚数以上持っている場合、最初のトリックをプレイする直前に宣言することでボーナスを得られます。

宣言名必要枚数ボーナス点
シングル・ポワニ10枚以上20点
ダブル・ポワニ13枚以上30点
トリプル・ポワニ15枚以上40点

宣言する際は切り札を他プレイヤーが確認できるよう並べて見せます。

エクスキューズを切り札として数えることもできますが、エクスキューズを見せた場合は「他に隠した切り札はない」という意味になります。

ポワニのボーナスは手に勝ったチームに入りますが、宣言して負けた場合、ボーナスは相手チームに渡ります。

宣言は義務ではないので、勝ち目が薄い場合は宣言しない方が賢明です。

プチ・オ・ブ:最終トリックボーナス

最後のトリックに「プチ(切り札1)」が使われた場合、そのトリックを取ったチームが10点のボーナスを得ます。

ディクレアラーが最後のトリックにプチを出しても、相手チームに取られた場合は相手チームがボーナスを得ます。

プチを最後のトリックで失った場合、ディクレアラーはウドレを2枚しか持っていないと判定されます。

スラム:全トリック獲得ボーナス

全てのトリックを取ることを「スラム」と言います。

スラムの種類条件ボーナス
宣言して成功プレイ開始前に宣言し、実際に全トリックを取る400点
宣言して失敗宣言したが全トリックを取れなかった−200点
宣言せずにスラム成功宣言せずに全トリックを取った200点

エクスキューズを持つプレイヤーがスラムを達成する特殊ケース

一方のチームが最後の1トリックを残して全トリックを取り、その最後のトリックにエクスキューズをリードした場合、エクスキューズがトリックを取りスラムが完成します。

2枚目最後のトリックでプチ(切り札1)を取っていればプチ・オ・ブも同時に成立します。

4. 得点計算

全プレイヤーが全てのカードを出し終えたら、ラウンド終了となり、得点計算を行います。

❶ ディクレアラーの勝利条件を確認する

トリックで獲得したウドレ(切り札1・切り札21・エクスキューズ★)の3枚のカードの枚数を確認します。

ウドレの枚数によって、このラウンドでのディクレアラーの勝利に必要な目標点が決定します。

ウドレの枚数0枚1枚2枚3枚
目標点56点以上51点以上41点以上36点以上

❷ トリックで獲得したカードの得点

両チーム(ディレクアラー・ディフェンダー)はトリックで獲得した得点の合計を計算する。

カード得点
ウドレ(切り札1・切り札21・エクスキューズ★)4.5点
ルワ(R)4.5点
ダム(D)3.5点
カバリエ(C)2.5点
バレ(V)1.5点
その他すべてのカード0.5点

ディレクアラーの得点が目標点を越えていればディレクアラーの勝利です。

シエンのカードはビッドの種類に応じてテイカーまたは相手チームのトリックに加算します。

❸ 敗者のチームは勝者のチームに得点を支払う

以下の方法で今回の得点を計算し、敗者チームは勝者チームに得点を支払います。

((25 + pt + pb) × mu) + pg + ch

変数説明
25固定ゲーム点
ptディレクアラーのカード点数と目標点の差
pbプチ・オ・ブのボーナス(±10点)。
ディレクアラーが取れば+10、相手が取れば−10
muビッドの倍率
・プリーズ×1
・ガルド×2
・ガルド・サン×4
・ガルド・コントレ×6
pgポワニボーナス(倍率の影響を受けない)
chスラムボーナス(倍率の影響を受けない)

計算されたスコアは、ディレクアラーが勝てば相手3人全員から受け取り、ディレクアラーが負ければ相手3人全員に支払います。

相手チームは常に同じ金額を受け取り・支払います。

その後、ゲーム終了条件が満たされていない場合は、手札を配り直して次のラウンドを開始します。

ゲームの終了条件

以下の条件が満たされた場合、ゲーム終了となります。

規定のラウンド数が終了した場合

最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。
同点の場合は勝利を分かち合います。

人数によるルールの変更点

3人プレイの場合

3人プレイの場合は、以下の点が変更となります。

手札の枚数の変更
各プレイヤーに24枚の手札が配られ、シエンは4枚になります。
ポワニの枚数変更
ポワニの必要枚数が、以下のように変わります。
(シングル13枚・ダブル15枚・トリプル18枚)
点数の変化
トリック枚数が奇数になるため、0.5点の端数が生じることがあります。
ディレクアラーが勝てば0.5点は切り上げ、負けなら切り下げ。
(ディレクアラーが0.5点足りない場合は1点負けとなります)

5人プレイの場合

5人プレイの場合は、以下の点が変更となります。

手札の枚数の変更
各プレイヤーに15枚の手札が配られ、シエンは3枚になります。
ポワニの枚数変更
ポワニの必要枚数が、以下のように変わります。
(シングル8枚・ダブル10枚・トリプル13枚)
点数の変化
トリック枚数が奇数になるため、0.5点の端数が生じることがあります。
ディレクアラーが勝てば0.5点は切り上げ、負けなら切り下げ。
(ディレクアラーが0.5点足りない場合は1点負けとなります)
パートナーの呼び出し
ディレクアラーはシエンを公開する前に『R(ルワ)』を1枚指定します。
そのカードを持つプレイヤーがディレクアラーのパートナーとなり、2対3でゲームが行われます。
・パートナーは『R(ルワ)』が出されたタイミングで判明します。
・ディレクアラーが『R(ルワ)』を全て持っている場合は、代わりに『D(ダム)』を指定できます。
・指定した『R(ルワ)』ががシエンもしくはディレクアラーが持つ場合は、1対4でゲームが行われます。
得点の受け渡し
パートナーがいる場合、ディレクアラーは通常の2倍の得点を支払い/受け取り、パートナーと相手3人はそれぞれ得点の1倍を支払い/受け取ります。
ディレクアラー1人の場合、ディレクアラーの勝敗分は相手1人ずつの4倍となります。

変更可能ルール

ゲームの長さ

ゲームの長さは1~16ラウンド、もしくは無制限(全員の気が済むまで)で設定できます。

手役

配られた手札によるボーナス点の役について、指定することができます。
(ポワニのみ、ポワニ + ミゼール、なしの3パターンで指定できます)

ミゼール

手札に以下のいずれかがない場合にポワニと同様のタイミングで宣言できます。

  • 切り札が1枚もない
  • 絵札(ルワ・ダム・カバリエ・バレ)が1枚もない

宣言すると10点のボーナスを得られます。

グラッシュヴァリアント(全員がパスしても続行)

グラッシュヴァリアントがONの場合は、全員がビッドの宣言をパスした場合、チーム無しでゲームが続行されます。

最低ビッド

設定を変更することで、プリーズやガルドのビッド宣言を不可にできます。

エキスパートプレイ: コンベンション/合図

この設定をONにしてもルール自体に変更はありませんが、暗黙のルールで行われることのあるカードの出し方で手札の情報を伝え合うプレイが公認されていることを意味します。

ディフェンダーがスートを最初にリードするとき、出すカードの数字によって手札の情報を仲間に伝えます。

A〜5(小さい数字)を出す場合
そのスートにR(ロワ)またはD(ダム)を持っている
6〜10(大きい数字)を出す場合
そのスートにR(ロワ)またはD(ダム)を持っていない
奇数の切り札をリード
切り札を7枚以上持っている、または6枚持ちで15以上の切り札が2枚ある

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